息をのむほど美しい、車輪のついた日本のタイニーハウス
こんな気恥ずかしくなるような説明を付けてもらった動画ですが、
再生回数 437万回 いいね47万 を頂いています。
2017年2月に公開された、ニュージーランドのユーチューバー、
ブライスさんのLiving Big in A Tiny Houseで紹介いただきました、
日本語字幕をオーナーのルミさんとカトリーナさんがつけてくれているので、字幕ボタンをONにしてご覧いただければと思います。
このトレーラーは、私たちの初号機 Baske-T S サイズの短い動画をご覧になったアメリカ在住のルミさんが、日本に帰国時に使うため購入して頂いたものです。
同じ動画をニュージーランドで視て連絡をくださったのがブライスさんでした。
その動画がこちら。
このちいさな小屋を大変多くの方に見て頂き、ここから TinyHouseJapan が始まりました。
このトレーラーを製作したデザインは有機的建築思想といいますが、無駄なものは一切ない機能と美しさが全てである生命体のように家を作りなさいという、とてつもなく難しい、まるで神様になりなさいというような思想です。
こんなにも沢山の人が、いいねをしていただいたのも、この思想があるからです。

Tiny House Japan Baske-T M サイズ
ブライスさんも軽さに驚いていましたが、キャビンは500kg以下で製作しています。
外観や出入り口から見た室内のイメージで中も小さく見えるようですが

みなさん同じく、外から見た感じではわからない、中に入ると、広いね!と仰います。
入り口は少しかがまなければ通れないほど低いのですが、天井を目線で追って進むと、外部の軒の天井~室内の天井~P-upのサイド~キッチンの上、そしてまた外部の軒先まで天井がつながり、そしてさらに空につながるのがわかります。
外部と内部の境を感じさせにくくすることで、空間を広く感じさせる効果があります。
その低い天井を通り過ぎるとP-upの天井で、上げると長身のブライスさんが立っても十分な高さになります。
これもまた狭いところから広いところに行くことで、とても広くなったという錯覚が起こります。
さらに室内と、室外の木を同じ素材で作ることでさらに一体感や解放感が生まれます。
天井までいっぱいに付けた窓も、外と内の境を取り払う感覚的に重要なポイントですが、室内の空気がよどむことなく自然に流れていくための構造的にも重要な設計です。

材木は、100年以上の大径木からしかとれない、赤身、柾目、無地の材をできるだけ使います。
日本の数寄屋建築などでは、柱や板、建具などできれば1本の木で作ることが理想です。
私たちのトレーラーは小さいですが、住宅サイズで考えてみると、とても贅沢なつくりです。

収納は出来れば床面積の3割を確保したいので、小さな空間も収納にしています。
動画の中でもルミさんたちが話されていますが、小さい空間では次の作業に取り掛かる際にはすべてを片付け、新たにスタートをするという、日々整理整頓をすることになるのが良いと仰っていました。
食卓としてのテーブルを片付け、ベットにしたり、調理台にしたり、こたつにしたり、暖炉にあたりながらくつろぐリビングにもなります。

暖炉は、薪ストーブと違い、ガラスが無く、火と対話をすることが出来、とても好きな場所です。
足元から冷えた空気を吸い込んで、部屋を循環するため、ファンも必要ありません。
時折するパチパチという音と、漂う煙りの香り、じっと見入ってしまいます。

夜の明かりが灯ると、灯りが窓の映り込み、どこまでも続く空間を感じることが出来ます。
護られている感じがして安心感があるとか不思議の国のアリスみたいで素敵だと気に入っていただける声を頂きます。

動画では、外と中をつなぐ棚板のことも分かりやすく説明してくださっていて、久しぶりに見てみるととてもいい動画だなと改めて感心しました。
良い機会を作っていただいた、ブライスさん、快く取材を引き受けてくださった、ルミさん、カトリーナさん、本当にありがとうございました。
そしていまだにたくさんのコメントを頂き、75万いいねをくださった視聴者様、
今後とも Tiny House Japan をよろしくお願い致します。